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口の中がねばつく原因とは? Blog

歯科医 永田 さやか (ながた さやか)
スカイ&ガーデン デンタルオフィス 院長

朝起きた時、なんとなくお口がねばつくな、と感じたことはありませんか?

そもそも夜間は水分を取らず水分が失われやすい環境のため、お口も乾きやすいのですが、もしかしたらお口の中にも原因があるかもしれません。特に歯周病はお口のねばつきの原因になることが多く、歯科医院で治療を行わなければ、悪化して最悪の場合歯が抜けてしまう疾患です。

今回はお口がねばつく原因や予防するための対策などについて解説していきます。

お口がねばつく原因となる細菌

お口がねばつく原因は大きく分けて2つあります。1つは細菌によるもの、もう1つは唾液の減少をによるものです。まずは1つ目の細菌について解説していきます。

どんなに時間をかけて歯磨きをしても、毎日歯科医院でクリーニングを行ったとしても、お口の中の細菌を0にすることはできません。

また、夜間には唾液の量が減り、自浄作用という唾液が細菌を洗い流す作用も弱まるため、細菌が繁殖しやすくなります。この細菌が増殖する時に分泌する物質は、粘性があるため、細菌が増殖したお口の中はねばねばしているように感じるのです。

お口の中の感覚は非常に繊細なため、この感覚が増大されて、不快感となってしまいます。特に歯周病を患っている場合、細菌の増殖が著しく、お口の不快感だけでなく、口臭も併発してしまうことがあります。毎日のようにお口のねばつきを感じていたり、口臭が気になる場合は歯周病を疑い、歯科医院を受診することをおすすめします。

スカイ&ガーデンデンタルオフィスでも保険診療内での治療が可能ですので、気になる方はぜひご来院ください。

(関連記事:気になる口臭の原因と対策について

歯周病ってどんな病気?

歯周病になると菌の数増え、排除しなければ細菌が持つ毒素によって歯肉が炎症を起こし、歯を支える骨が溶かされてしまいます。それだけでなく、増殖した細菌は膜を作り、歯ブラシなどで除去しにくい形態に変化するため、歯周病がさらに進行しやすくなるという悪循環に陥ってしまうのです。

また、歯周病が怖いのは、糖尿病を悪化させる、血管障害(脳梗塞や心筋梗塞)のリスクを高めるなど、全身へも多大な影響があるというところです。詳しい説明は当院の歯周病治療のページにも記載していますので、ご覧いただければ幸いです。

(関連記事:歯周病治療

歯周病によるお口のねばつきを防ぐ対策

お口の中の菌を0にすることはできませんが、なるべく数を減らすことで増殖を抑え、お口を健康に保つことができます。中でも効果が高いのが、歯科医院で行う歯のクリーニングです。歯石や歯と歯肉の境目にある歯周ポケットの中には大量の細菌が繁殖していることが考えられますが、通常の歯ブラシでは取り除くことができません。

しかし、歯科医院にある特殊な機械や器具を使えば、きれいに除去することができます。口臭も減少し、歯周病の心配もなくなるため、とても安心です。「歯石取りや歯科医院のクリーニングは痛みがあるからいやだ」という方は、先にお申し出いただければ、器具や方法を工夫して処置することも可能です。

また、ブラッシング指導を受けていただき、きれいに歯磨きができるようになれば、急性症状が落ち着き、歯石取りなども痛み少なく行うことができます。

さらに積極的に歯周病を防ぎたいという方におすすめなのが、パウダーメンテナンスです。ペリオメイトという特殊な機械を使い、身体に優しいパウダーを吹き付けることで、歯を傷つけることなく着色汚れやお口のねばつきの原因になっている細菌の塊(バイオフィルム)を取り除きます。お口のねばつきが解消されるだけでなく、歯の表面がつるつるになるため、汚れが再付着しにくくなる、着色が落ちて歯の色がワントーン明るくなるなど、多くのメリットもあります。

唾液の減少を解消するには?

お口のねばつきの原因の2つ目は唾液の減少です。年齢を重ねたり、ストレスがたまると、唾液の分泌量が少なくなり、お口がねばねばしやすくなります。

また、アルコールを摂取すると脱水状態になりやすく、水分不足から唾液が少なくなったり、タバコを吸っていたり、睡眠不足が続いても唾液の分泌が減少すると言われています。生活リズムを整え、不摂生をしないことも大切です。

加齢によっても唾液分泌が減少してしまうのですが、対処法がないわけではありません。こめかみの下のあたりには耳下腺という唾液を分泌する大きな器官があります。この耳下腺をマッサージすることで唾液の分泌が活発になり、お口が乾きにくくなります。

やり方がわからない場合はぜひ当院へお問い合わせください。

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