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1日に何回歯磨きをしてますか?理想とされる回数と時間 Blog

歯科医 永田 さやか (ながた さやか)
スカイ&ガーデン デンタルオフィス 院長

綺麗な歯を守るために大切な「歯磨き」、あなたは1日に何回行っていますか?実は、効果的な歯磨きには理想的な回数と時間の目安があります。ただ何度も歯磨きをすればいいわけではありません。歯磨きの理想的な回数と時間についてご紹介しますので、ぜひ実践してみてください。

歯磨きの理想的な回数とは

「食べたら磨く」「磨きすぎも良くない」など、色々な意見があります。実際のところ、理想的な回数と時間についてどのように考えればよいのでしょうか。

1日に何回歯磨きをすればいい?

諸説ありますが、食事をした後と就寝前に磨くとして1日3~4回が理想的です。最低でも朝晩の合計2回は行うようにしましょう。虫歯の原因となる細菌をたくさん含むプラークと、食後の口内に繁殖する細菌のエサとなる糖質を早く取り除くためです。外出先などで食後すぐに歯磨きができないケースもあるでしょう。そのような場合は口をゆすぐだけでも大丈夫です。また、細菌は寝ている間に活発になります。寝る前にも磨いておくと、虫歯予防にさらなる効果が期待出来るでしょう。同じ理由で、起きた直後も口の中に細菌がたくさんいる状態になっているため、口をゆすぐ程度でも実践できるといいですね。

歯磨き1回あたりにかける時間はどのくらい?

自分がどれくらい歯磨きに時間をかけているか、意識したことはありますか?歯磨き1回にかける時間について、日本歯科医師会では具体的な時間を提示していません。歯磨きをする上で一番大切なことは、時間ではなく、仕上がりを意識することです。参考までに1本ずつの歯に対し、「前側・断面・後ろ側を20回往復」を目安に丁寧に歯磨きを行うと、大体3分程度になるようです。3分以下でも1本1本しっかり磨けていれば問題ありません。かかった時間よりもプラークがきちんと落ちていることが重要です。

余裕があればデンタルフロスも活用

歯磨きをした後に時間の余裕があれば、デンタルフロスで歯と歯の間をケア出来るとさらに理想的です。デンタルフロスを併用した場合、歯ブラシだけで歯磨きした時よりもプラークの除去率が20%高いとされています。1~2日に1回の頻度で行うと効果を発揮するとされています。

「食後すぐの歯磨きは良くない」って本当?

「食後すぐに歯を磨くのは良くない」という話を聞いたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。食事をした直後は口の中が酸性になり、「脱灰」と呼ばれる歯が弱くなる時間帯があります。唾液が十分に分泌されて中和されないまま歯磨きをすると、酸で歯を傷める、といった理由からこのような説が出てきたようです。しかし、歯を傷めるほど酸性になる可能性は低く、虫歯や歯周病のリスクと比較すると早めにプラークや糖質を除去する方を優先すべきと考えられます。無理に時間を空けず、食後には出来るだけ歯を磨くようにしましょう。

磨きすぎは逆効果になることも

健康な歯を保つためにも歯磨きは大切ですが、磨きすぎは逆効果になってしまいます。歯磨きを長時間しすぎると、歯の表面にあるエナメル質が削れて、傷ついてしまう危険性があります。歯に負荷がかかりすぎると、目に見えない傷や割れが発生しやすくなってしまい、さらに歯だけでなく歯茎も傷つけ、知覚過敏の原因となることもあります。ただ力任せに磨くのではなく、入念に優しく磨き上げるように心がけましょう。

まとめ

今回は理想的な歯磨きの回数と時間、タイミングについてご紹介しました。可能であれば毎食後と就寝前、時間にすると3分程度の念入りな歯磨きを心がけましょう。難しい場合は口をゆすぐだけでも、多少の細菌の除去効果があります。正しい歯磨きの方法について詳しく知りたい方は、ぜひ当院までお申し付けください。

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