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目立たないマウスピース矯正「インビザライン」の歯が動く仕組みとは? Blog

こんな疑問を感じたことはありませんか?

目立ちにくく、違和感が少ないため、接客業や人前に立つ仕事をされる方にも人気の治療法、インビザライン。マウスピースを装着するだけで、歯並びが綺麗になるなんて、不思議だと思ったことはありませんか?

 

矯正治療の流れについて

インビザライン治療では、最初の歯並びを高精度の光学スキャナー「iTero」によってコンピュータ上に再現し、歯の形や大きさなどを考慮した理想的な歯並びをシミュレーションすることから始まります。

コンピュータ上で目指す歯並びが決定したら、どのように歯を動かしていくかを考え、1本1本の歯の動きをコンピュータ上で再現し、それぞれの段階の歯並びのマウスピースを作成します。適度な硬さの素材を用い、精密なマウスピースを作製することで、歯がマウスピースに嵌まり込むようにして動いていくのです。

この歯の動きにマウスピース矯正の大きな特徴があり、それこそが歯を抜かずに矯正治療を行うことができる大きな要因となっているのです。

 

矯正治療における歯の動き方の種類

矯正治療における歯の動き方は2つの種類があります。それが「傾斜移動」と「歯体移動」です。

1.傾斜移動

「傾斜移動」は主に歯の角度を変化させる移動で、骨の中にある歯の根のある1点を中心として、外に開いたり、内側に閉じるなど、回転するように動きます。この動きは、例えば前歯部が出っ歯になっているのを修正するときに有効ですが、歯の根の位置が変わらないため、お顔全体との調和を整えることは難しくなります。また、この方法で治療を行う場合、歯を動かすための固定源として大きな奥歯を使うため、奥歯の位置は動くことがなく、スペースが足りない場合は歯を抜くしかなくなります。

 

2.歯体移動

これに対して歯体移動は、根っこごと平行方向に歯を動かす方法です。歯全体を動かすことができ、奥歯の位置も調整することができるため、スペースが足りない分は奥歯をさらに奥に動かすことによって確保することができます。これにより、非抜歯で治療を行うことが可能になるだけでなく、お顔立ちとの調和を図ることができるのです。

マウスピース矯正では、この歯体移動を活用しています。ブラケット矯正のように歯の1点だけに力をかけるのではなく、面で歯に力をかけることによって、歯体移動が可能になるのです。また、この歯の移動方式は、痛みという点においても患者様にメリットをもたらします。

 

歯が動く仕組みとは?

傾斜移動にしろ歯体移動にしろ、そもそもどうして歯が動くのでしょうか?

歯の根を取り囲む骨を歯槽骨というのですが、この歯槽骨は他の骨と同様、破骨細胞による破壊と骨芽細胞による増殖を繰り返しながら毎日ほんの少しずつ変化しています。矯正治療によって歯に力がかかると、その圧力は歯槽骨に伝わり、一番力がかかっている部分の破骨細胞が活性化されて骨が溶かされていきます。そして歯がその部分に動いてくると、今度は歯が動いてできた隙間で骨芽細胞が活性化して骨を作り、歯の位置の移動が完了する、という仕組みです。

この力がかかる部分の歯と骨の間のクッションである歯根膜が圧迫されると痛みが出るのですが、傾斜移動では圧力は一点に集中しやすく、歯体移動では圧力は面に分散されます。掌にペン先を刺すのと指の腹で押すのではどちらが痛いか、一目瞭然ですね。

ワイヤー矯正の場合にワイヤーの交換をすると痛みが出るのは、骨の中のこのような変化が影響しているのです。

 

マウスピース矯正「インビザライン」のデメリット

このように痛みも面でも仕上がりの面でもメリットの多いマウスピース矯正ですが、デメリットがないわけではありません。マウスピース矯正は歯体移動が主な移動方法となるため、顎の大きさに対して歯が大きすぎたり根が太すぎたりするとうまく並ばず、経験の少ない歯科医師が治療すると、最悪の場合、歯の根が顎から露出してしまうことがあると言われています。

また、歯体移動は力を持続的に長時間かけ続ける必要があるため、マウスピースを外している時間が長いと、治療が進まないどころか歯並びが悪くなってしまう可能性もあります。さらに、どうしても歯の大きさが大きすぎる場合には支障のない範囲で歯と歯の間を削ったり、歯の動きを適切に保つため、専用の素材で目立たないボタンのようなものをつけなければならないケースもあります。

しかしながら、これらのデメリットは、矯正装置によって歯磨きがしにくくなったり、それによって歯肉炎や虫歯を発生するといったワイヤー矯正のデメリットよりも遥かに小さいと思われます。

歯並びでお悩みの方へ

スカイ&ガーデンデンタルオフィスでは、経験豊富な歯科医師が治療を担当し、リスクやデメリットを最小限に抑えた矯正治療を行っています。興味がおありの方は、ぜひご相談ください。